介護職の1日|特別養護老人ホームで10年間働いた僕がリアルな仕事内容を紹介

介護

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こんにちは、タクマネです。

今回は、介護職として約10年間、特別養護老人ホーム(特養)で働いてきた僕が、「介護職の1日の流れ」をできるだけリアルに紹介します。

介護職に興味がある方や、転職を考えている方の中には、

  • 介護職って実際どんな仕事?
  • 一日中何をしているの?
  • 大変って聞くけど本当?

そんな疑問を持っている方も多いと思います。

ネットでは「きつい仕事」と紹介されることも多い介護職ですが、実際には利用者さんとの関わりや、やりがいも多い仕事でした。

この記事では、僕が約10年間勤務した特別養護老人ホームでの1日を、できるだけリアルにお伝えします。


僕が働いていた施設について

僕は高校卒業後、平成26年4月から令和7年1月まで約10年間、特別養護老人ホームで介護職として勤務していました。

勤務していた施設はユニット型の特養で、

  • 1ユニット12名
  • 2ユニット合わせて24名

を担当していました。

日勤では24名を2〜3人の職員で担当し、夜勤では24名を1人で担当します。

夜勤帯は施設全体で約10名の介護職員が勤務していましたが、それぞれ担当ユニットがあるため、基本的には自分のユニットは一人で対応します。

そのため、夜間は責任も大きく、常に利用者さんの様子に気を配る必要がありました。


7:00 出勤|まず最初にやること

出勤したら、まず最初に確認するのが「連絡帳」です。

ここには、

  • 前日の出来事
  • 利用者さんの体調変化
  • 夜勤者からの申し送り
  • 新しく決まったルール

などが書かれています。

これを読まずに仕事を始めることはできません。

そのため、始業時間より少し早めに出勤する職員がほとんどでした。


朝はとにかく忙しい

連絡事項を確認したら、すぐに朝食の準備です。

夜勤者と一緒に、

まだ起きていない利用者さんを居室まで迎えに行きます。

その途中で、

  • トイレ誘導
  • パッド交換
  • 着替え
  • 洗顔

なども行います。

利用者さん一人ひとり身体の状態が違うため、

「この人は歩ける」

「この人は車椅子」

「この人は二人介助」

などを把握して動かなければなりません。


朝食前にもやることがたくさんある

食事の前にも準備があります。

例えば、

  • 顔を拭く
  • 義歯を装着する
  • 口腔体操
  • 水分補給

などです。

水分補給一つでも、

  • 普通のお茶
  • とろみ付き
  • ゼリー

など利用者さんによって違います。

嚥下機能(飲み込む力)が弱い方に普通のお茶を出してしまうと、誤嚥につながる危険もあるため、細心の注意が必要でした。


朝食介助|一番神経を使う時間

朝食が運ばれてくると、配膳を行います。

ここでも利用者さんによって、

  • 常食
  • 刻み食
  • ミキサー食
  • 糖尿病食

など食事形態が全く違います。

名前だけでなく、食事内容までしっかり確認して配膳します。


食事介助中は周りにも目を配る

食事介助をしていると、

どうしても目の前の利用者さんに集中してしまいます。

ですが、本当に大切なのは周りを見ることです。

例えば、

  • 喉に詰まっていないか
  • 他人のおかずを食べてしまっていないか
  • 急に立ち上がって転倒しないか

食事中は事故が起きやすい時間帯でもあります。

介助をしながら全体を見る。

この難しさは、介護職ならではだと思います。


服薬介助も重要な仕事

食後には服薬介助があります。

ここでは、

利用者さんごとに処方されている薬を確認しながら服用していただきます。

一番怖いのは「誤薬」です。

別の利用者さんの薬を飲ませてしまうと重大な事故につながるため、

何度も確認しながら慎重に対応していました。


朝食後も休む暇はない

食事が終わると、次は口腔ケアやトイレ誘導、オムツ交換を行います。

その後も洗い物やゴミ捨て、パッドの補充など細かな仕事が続きます。

利用者さんが落ち着いたタイミングでは、記録を書いたり、レクリエーションを行ったりすることもあります。

また、曜日によってはシーツ交換や居室の環境整備も行います。

利用者さんが毎日気持ちよく生活できるようにベッド周りを清潔に保つことも、介護職の大切な仕事です。

一見すると掃除のような仕事に思えますが、シーツ交換をしながら床ずれ(褥瘡)の有無や皮膚の状態を確認することもあります。

こうした小さな変化に気付くことが、病気や事故の早期発見につながることも少なくありません。

さらに介護職は利用者さんのケアだけではなく、施設運営に関わる仕事もあります。

環境整備も利用者さんが居室で動きやすくするために福祉用具を入れたりサイドレール

の位置を変えて、転倒防止や立ち上がりやすくする事も考え行います。

僕の施設では、

  • 身体拘束委員会
  • 排泄委員会
  • 感染対策委員会
  • 事故防止委員会

など、さまざまな委員会活動がありました。

委員会では会議への参加だけではなく、資料作成や改善案の検討、職員への周知なども担当します。

こうした仕事は日勤や夜勤の合間に進めることも多く、「介護=利用者さんのお世話だけ」というイメージとは違い、裏側の業務も数多くあります。


認知症ケアはマニュアル通りにはいかない

介護の仕事でもう一つ大変なのが、認知症の方への対応です。

僕が働いていた特別養護老人ホームでは、多くの利用者さんが認知症を患っていました。

例えば、

  • 「ご飯まだ?」
  • 「家に帰る。」
  • 「家族が迎えに来る。」

こういった言葉を何度も繰り返す方も少なくありません。

でも、それは病気による症状です。

「さっき食べましたよ。」

と正論で返しても納得してもらえないことが多くあります。

だからこそ、

その人に合った対応を考えることが大切です。

ある利用者さんには通用した対応が、別の方にはまったく通用しない。

介護には決まった正解がありません。

一人ひとりを理解することが何より大切だと感じました。


一番プレッシャーを感じる瞬間

介護の仕事では、常に事故と隣り合わせです。

特に怖いのが、

  • 誤薬
  • 転倒事故
  • 誤嚥(ごえん)

です。

薬を間違えれば重大な事故につながります。

転倒一つでも骨折や命に関わることがあります。

だから食事介助中も、

「ちゃんと飲み込めているかな」

「むせていないかな」

と常に周囲へ目を配っています。

介護職は優しいだけでは務まりません。

責任も非常に大きな仕事です。

夜勤は24人を1人で担当する

夜勤になると、24名の利用者さんを基本的に1人で担当します。

※施設によって人数は違います。少ないところもあれば多いところもあります。

施設全体では複数の夜勤職員が勤務していますが、それぞれ担当ユニットが決まっているため、自分の担当利用者さんは基本的に一人で対応しなければなりません。

夜勤中は利用者さんが眠っている時間だから楽だと思われがちですが、実際にはやることがたくさんあります。

例えば、

  • 定期巡視(約30分ごと)
  • ナースコール対応
  • オムツ交換
  • 体位交換
  • バイタル測定
  • 記録の入力
  • 洗濯物や物品の整理
  • 翌朝の準備

などが主な仕事です。

もちろん、体調不良の方がいれば追加でバイタル測定を行ったり、急変時には看護師へ連絡し、状況によっては救急搬送の対応を行うこともあります。

夜間は職員が少ないため、転倒や体調変化が起きないよう、常に利用者さんの様子へ気を配りながら仕事を進めます。

そして早朝になると、朝食の準備に向けてオムツ交換やトイレ誘導を開始します。

利用者さんが気持ちよく朝を迎えられるように準備を整え、再び忙しい朝の時間帯へとつながっていきます。

それでも介護を続けられた理由

大変なことはたくさんありました。

それでも10年間続けられた理由があります。

それは、

利用者さんとの距離の近さです。

毎日顔を合わせ、

毎日会話をして、

毎日生活を支えていると、

自然と愛着が湧いてきます。

もちろん仕事なので「家族」のような存在とは違います。

ですが、

「今日は元気そうだな。」

「昨日より笑顔が増えたな。」

そんな小さな変化が嬉しくなります。


忘れられない嬉しかった出来事

介護をしていて一番嬉しい瞬間は、

利用者さんの表情が変わることです。

普段ほとんど笑わない方が、

自分との会話で笑ってくれたり、

レクリエーションで楽しそうな表情を見せてくれたり。

そういう瞬間を見ると、

「この仕事をやっていてよかった。」

と心から思えます。

お金では買えないやりがいが、介護にはあります。


新人時代は毎日のように怒られていた

今だから笑えますが、

新人の頃は毎日のようにベテラン職員さんに怒られていました。

しかも昭和気質のかなり厳しい先輩です(笑)。

当時は本当に落ち込むこともありました。

でも、その経験のおかげで、

社会人としての考え方や、

メンタルの強さはかなり鍛えられたと思っています。

今振り返れば、あの経験も自分の財産です。


人間関係は本当に良かった

介護職を辞めること自体には後悔はありません。

ですが、

職場を離れることだけは本当に寂しかったです。

それくらい人間関係には恵まれていました。

介護は女性職員が多い職場でしたが、

最近では男性職員も増えてきています。

もちろん職場によって違いはありますが、

僕がいた施設は相談もしやすく、とても働きやすい環境でした。


将来必ず役立つ知識が身につく

介護を経験して良かったと思うことは、

仕事以外でもたくさんあります。

例えば、

  • 親が介護状態になったらどうすればいいか
  • 車椅子の使い方
  • 食事介助
  • 認知症への接し方

こうした知識は、

将来きっと家族にも役立つはずです。

介護技術だけではなく、

人生経験として大きな財産になりました。


一番つらかった出来事

介護施設では、

利用者さんとの別れがあります。

特別養護老人ホームは「終の住処」と呼ばれることも多く、

看取りを行う施設もあります。

長く関わった利用者さんが亡くなったときは、

やはり悲しい気持ちになります。

この仕事を選ぶ以上、

避けて通れない現実でもあります。


介護職に向いている人・向いていない人

向いている人

介護に向いているのは、

  • おおらかな人
  • 人を楽しませることが好きな人
  • 相手の気持ちを考えられる人

だと思います。

特別養護老人ホームは利用者さんにとって最後の住まいです。

だからこそ、

流れ作業ではなく、

少しでも楽しく過ごしてもらいたい。

そんな気持ちを持てる人は、この仕事に向いています。

向いていない人

逆に、

  • 短気な人
  • すぐ怒ってしまう人
  • 感情を表に出しやすい人

は苦労するかもしれません。

認知症の方は何度も同じ質問をしたり、

帰宅願望が出たりします。

そこでイライラすると、

利用者さんにもその空気が伝わってしまいます。

すると不安になり、

さらに落ち着かなくなる…。

そんな悪循環が起きることもあります。


給料だけで仕事を選ばないでほしい

僕は最終的に転職しました。

理由は収入面です。

手取りは夜勤をしても21〜24万円ほどで、ボーナスは夏約30万円、冬約32万円でした。

家族を養っていくことを考えると、不安が大きくなり転職を決意しました。

ですが、

介護という仕事自体は本当に素晴らしい仕事です。

誰かの人生を支え、

最後まで寄り添える仕事はそう多くありません。

だからこそ、

もっと介護職が評価され、

待遇も良くなってほしいと今でも思っています。


介護職は想像以上に仕事の幅が広い

介護職というと、食事介助や排泄介助、お風呂介助をイメージする人が多いかもしれません。

ですが実際には、

  • 記録作成
  • 委員会活動
  • 会議への参加
  • シーツ交換
  • 環境整備
  • 家族対応
  • レクリエーションの企画
  • 利用者さんの体調観察

など、本当にさまざまな仕事があります。

そのため、体力だけではなく、観察力やコミュニケーション能力、臨機応変な対応力も求められます。

約10年間働いた今だからこそ言えますが、介護職は決して「お世話をするだけ」の仕事ではありません。

利用者さん一人ひとりの人生に寄り添い、安全で安心した生活を支える、とても責任の大きな仕事だと感じています。

まとめ

介護職は決して楽な仕事ではありません。

体力も使いますし、精神的なプレッシャーもあります。

それでも、

  • 利用者さんの笑顔
  • 「ありがとう」の一言
  • 仲間との支え合い
  • 人として成長できる経験

こうしたものは、お金では得られない大きな財産でした。

僕は約10年間介護職として働き、その後運送業へ転職しました。

今でも介護で学んだ経験は、仕事だけでなく人生そのものに生きています。

これから介護職を目指す方や転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。

それではまた次回。
一緒に自由な人生を目指していきましょう!

タクマネでした。

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